調理時間:約5分(その後3時間以上放置する必要あり)
NHKでも特集された、身体によいことで知られる昆布水。
高血圧予防・血糖値抑制・糖尿病予防・動脈硬化予防・血中コレステロール低下から動脈硬化や心筋梗塞、脳血栓などの血液の流れに関する病気の予防、さらには美肌効果まであるようなのですが、昆布水の最大の利点は、なによりあらゆる料理を美味しくすることです。
ダシを使うさまざまな料理に活用できますし、水の代わりに使うことでいつもの料理が見違えるように変わることもあります。たとえばご飯を炊くときに、水の代わりに昆布水で炊くと昆布の香りも全く気にならずにお米がふっくらと美味しく炊き上がるんです!
実は昆布は、海外から注目を集める和食の「うま味」(UMAMI)の正体そのものなのです。
昆布について知れば知るほど、ムッシュがこれほどまでに昆布にこだわるのもよくわかります。
そんな昆布の中でも、ムッシュが最高の昆布と太鼓判を押すのが北海道唯一の世界自然遺産の町 知床羅臼のミネラル豊富な海で採れる昆布の王様「羅臼昆布」(らうすこんぶ)。その天然ものは北海道産昆布のうち僅か1%程度と、とても希少な昆布。高級料亭の料理人たちからも〈幻の昆布〉と呼ばれる希少な高級昆布です。
羅臼昆布には等級があり、もちろん一等は別格ですが、天然ものであれば何等のものを使っても羅臼昆布であれば濃厚でリッチなコクがあり、香りよく、うま味もたっぷりの素晴らしいダシが取れます。(もちろん、羅臼昆布でなくてもそれぞれの昆布が美味しいものです)
では、水出し昆布だし(昆布水)の作り方を解説いたします!
→<後編>昆布だしの取り方 煮出し羅臼昆布(一番だし・二番だし)はこちら!
基本分量
水1リットルに対し、羅臼昆布10g
※他の昆布でもOKですが、料理用の早煮昆布や長昆布はだしが取れません。羅臼昆布、利尻昆布、日高昆布、真昆布などのだし取り用の昆布をお使いください。また味のポイントは良い昆布を使うこと。できるだけ良い昆布をお使いください。羅臼昆布を使えばあらゆる料理が別物になりますので、ぜひお試しください。→Xシェフの羅臼昆布
作り方
- 羅臼昆布の表面を固く絞ったぬれぶきんで、砂や汚れを落とすつもりでさっと拭きます。(ゴシゴシ拭かない)
- 1リットルの水に10gほどの羅臼昆布をハサミで細長くカットし入れます。
※細かく切るほど早くだしが出やすくなります。 - 3時間以上(できれば1晩)おきます。
たったこれだけです!
料理を美味しくする昆布水の世界をお楽しみください♪
ワンポイント
保存期間の目安
水出しなら冷蔵庫に入れておけば2週間ほどもちます。麦茶容器やペットボトルに入れて保存しておくと便利です。お湯を使うと早く取れますが日持ちしません。夏場は早めに使い切ってください。
身体に良い、昆布水
毎朝昆布水をコップ1杯飲むと、健康や美容によいと言われています。毎日の習慣にしたいですね!
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羅臼昆布シリーズ♪
→<後編>ムッシュ高木直伝!昆布だしのとり方 煮出し羅臼昆布(一番だし・二番だし)
→昆布水で作る簡単絶品アクアパッツァ
“ムッシュ髙木のおウチでかんたん!裏ワザレシピ” Produced by Xシェフ
髙木裕美知シェフ(ムッシュ髙木)プロフィール
1953年、北海道・旭川生まれ。元オークラアカデミアパークホテル総支配人兼総料理長。元グァムホテルオークラ「フランボヤン」料理長、元ホテルオークラ東京レストラン「カメリア」副料理長。天皇皇后両陛下や皇太子殿下宿泊の際は料理責任者を務める。ムッシュ高木は、素材の声に耳を傾け、「食事の喜び」をテーマに料理を創る。使う食材はフレンチでも、薬膳料理のようにお箸でも食べられる。翌朝の目覚めがとても健やかな「毎日食べたくなる、からだにやさしい食事」だ。庶民的感覚も持ち合わせ、飾らないユニークなキャラクターでも人気を博している。食を通したオリジナリティ豊かな発想で“闘うシェフ”とも呼ばれる。 →もっと詳しいプロフィールへ
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